緩やかなひととき (1971)

これは<異次元的>と同じくオンタリオ湖の

アイランド・パーク、ツアー・ボートからの

スナップ。 ゴミ?のチラチラに目を瞑れば

模範的な眺め、静穏。 このすぐ左にビル群

を望む、とは思えない、時の流れの緩やかさ。

東京で言えばお台場海浜公園ほどの位置だが、

ここには緑と安らぎがある。 むろん、所詮

束の間の、、だろうけれど、求めて訪れれば

ここでは授かる、お台場には無い。 何する

わけでなく、ただ緑の風になぶられて過ごす、、

ような<ひととき>こそ<ゆとり>、だと思うが、我が国の<公園>はそういう場所ではなさそう。 <デビュー>とやらを競ったり、

<フリマ>とやらで群がったり、ここは珍しく静かだな、、と思えば青テント族がいて一般人が近付かないだけ、だったり。 眺めは

セメントっぽく、看板や標識、電柱や電線が目に煩わしく、耳に騒がしく、、 それも突き詰めれば効率と物欲ゆえ。 <ゆとり>を

得んがためのシコシコが自己目的化して<ゆとり>不在。 何かを捨てりゃその分<ゆとり>が生じるのに、親も学校も<得る>こと

ばかり教え、選ぶ、捨てる、が無い、、 かくて身の程知らず、ブランド品を漁り、グルメに狂い、、緩やかならざる物欲しげ民族。■

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