ヒマ人妄想 20160515©MoTak.  <ホーム>へ  <ギャラリー>へ

凸凹町の隣人A女史が先日(E.K. ロス風に)「繭から出て蝶に」なられた。

今はご生前の高齢者的ご不自由から解放され、天の花園を舞っておられる筈。

<女性社会進出>の大先輩、所謂文化人として長くまた広くご活躍なさった

が、ご長命の結果そのオツムでさえ、末期は朦朧、<近くの他人>No.1 の

我が女房も哀しむべし<全くの他人>、心込めてお別れを申し上げる機会は

終に得られぬまま。 曽野綾子説「死ねないのは現世最高の不幸」の裏返し、

認識力あるうちニコヤカに挨拶して去りたいものだ、それには何病が? と

妄想する私は些か不健康、だがそう呟けるのは健康だから? の平和ボケ的

堂堂巡り、<急死>して私に活を入れた我が父に嗤われそう。 黙々働いて

家族を養い、楽しみを求めるに極めて慎ましく、授かった運勢には従順忠実、、

想っただけでも泣けて来る程だがCM「男は黙ってSビール」の時代、彼は

寧ろ普通の人だったのかも。 そのDNAゆえ私も最後まで<目前の状況に

最善を尽くす>者だが、まともに挨拶が遺せる保証は無い、となりゃせめて

ニコヤカだけでも、と心がけつつ実は内心大あくび。 「見るべき程の事は

見」たこの世は退屈、いっそ知りたいのは大霊界、それを見る日が来るまで

は焦らず<授かったカメラで、授かった被写体を、授かった瞬間に>撮って

楽しもう。 そうすりゃ、ほらこんな具合、牙から舌からずーっと喉奥まで

バッチリ! 写真はウデより運、だよなあ、など呟く時の私は多分ニコヤカ。■