我が先祖 (1958 / MamiyaflexC2)
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細木数子流に反し、我が家の初詣は墓参り、そこに収まる
唯一の<ご先祖>は私の父。 独立不羈の事業家だったが、
それを窺わせる画は残ってない。 明治の人ゆえ苦学力行、
堅忍不抜、温厚篤実、勤倹節約、寡黙、控えめ、、絵には
なりにくかった。 埒の開かぬ下請けを脱却せねば、、と
興隆初期のTV産業に縁あってチューナー製造を企てたが、、
案も集めた人材も粗末すぎ、私は不賛成。 しかし制止も
及ばず、この2階建てが竣工してしまい、、 そこからは
難航迷走。 で疲れたか、後はお前の好きにとばかり卒然
逝ってしまった、その前後に絡むこれは痛恨の1ショット。
当時の父より10歳も年上になって見直すと、うーむ老けていたなあ、心が痛む。 戦争に駆り出され、戦災で焼け出され、水害で流され、
さすが春風駘蕩、身体強健、和気藹々の彼も実年齢以上蝕まれていたのだろう。 が以後、脳裏の<元気な父>が私を励まし続けてくれた。
だから私は徒らな長生きを望まない、むしろ息子達に鮮烈な印象を残して潔く去りたい、それには早い方が、と願ってはいるがままならぬ。
<こんな国>にした年寄りたちが依然隠然影響力を揮い続ける<日本というシステム>、いっそ大地震よ早く来い、盛大にぶっ壊してくれ!■
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