Dog Year   20110715©MoTak.

15年ひと昔、メグは今朝旅立った。 昨夏の猛暑に

負けたか急に脚が衰え、階段は踏み外す、散歩メイト

も次第に勤まらなくなって格下げ<草むしりメイト>。

今春来衰えはさらに進んで、苗床や花壇にヘタリ込む

こと頻々、このユリ(ブラックジャック)も伸びかけ

を根元でポッキリ、哀れ今季は撮れずじまい。 下肢

不随、植え込みに絡め捕られては不甲斐なくもSOS

発信、、やがて意識朦朧、ゾンビ擬きに庭を徘徊する

うち、6月下旬早くも襲来した猛暑で倒れ<寝たきり

垂れ流し>犬に。 元々無愛想、尾も振らぬ奴、利く

のはもはや右前足1本、あてど無き匍匐。 壁で行き

詰まるたび<悲>鳴、それが昼夜の別無く、、困った。

ご近所迷惑を避けねば、、で私の眠りも妨げられ、ウーム、これぞ老々介護の現実、、 食欲低下と共に好みも偏り、終には猫用ツナ缶オンリー。 それ

すら口に入れさせなくなり、水にも顔をそむけ、、 最後2日は口元を氷で冷やしてやりつつ話し掛けて長い時を過ごすのみ、どこまで通じたか知りよう

無いが、病院で亡くなった母より遥か懇ろに最期を看取った形。 人間換算105歳、天寿全う。 黒毛胴長は日本犬の祖先<縄文犬>を思わせ、飼主に

似て諂わずべたつかず一見対人無関心、控えめで無口、臆病で番犬の役もしなかったが、少なくとも私を慰めてくれる奴ではあった。 今週はフレームの

スライドショウを止め、15吋5面すべてメグの画にして追悼。 私の年ではこれがついのワン公、あの一途な眼差しが今は堪らなく懐かしく、喪失感と

いうものだろう、体まで重くなる。 でもなあメグよ、もし生まれ代わるんだったらこんどは尻尾の振り方くらい習って来いや、、合掌■(2011-7-10記)

             撮影:2005-6-11 / Olympus C-755           ■<ホーム>へ     ■<ギャラリー>へ