空蝉 ('08-11-21/Olympus C-755)

を見舞い、車椅子を押して散歩少々。 

K病院心づくしの庭園もさすがにこの

時季、花は乏しく彩りは<黄>葉のみ。

侘しい、とも言えるが、人生の落日を

迎えつつある人々には、同質性の原理、

寧ろ心に安らぎをもたらす眺め、かも

知れない、、など勝手な想い。 おや、

あの虫は何だ? 高くてよく見えない

が幸い10倍ズーム、まず撮って帰り、

あとで調べる、、までも無くパックリ

割れた背中、蝉の抜け殻。 でもまあ、

よくぞ振り落とされもせずに何ヶ月、、

辞書によれば<空蝉>とは現世に生きる人間のこと、その人間たちの生きる世の中のこと、はかないもの、仮のもの、、確かに今カネの世

に嵐が吹き荒び、しがみ付いて耐えようにも会社自体が<落ち葉>、「企業は永遠なり」なんて言ったの誰? の感。 仕事に命を賭ける

気分になれた時代があったのが不思議なくらい。 技法講師当時<転職>が流行って相談も受けたが、私のお勧めは<現職で粘り、最善を

尽くせ>。 その職に就いたのも縁、しかし縁は必然の結果だと言う、トコトン大切にすべきもの、、と。 その<縁>が近頃まるで希薄

になり、それが及んで「誰でも良かった」の通り魔を生む。 その辺を説いて世直ししよう、なんて思い立たないものかね、わが仏教界?■

20081217©MoTak.                          ■ホームへ        ■<ギャラリー>へ