事始めゲンツキ (1953)
20070406©MoTak.
<原付>を単に最下級の運転免許としか
認識しない人は多いが、<原動機付きの
自転車>こそ日本的モータリゼーション
の嚆矢、その登場は我が青春の始まりと
ほぼ同時期、大学入試成功直後免許取得、
通学ついでに家業、で大いに走り回った。
当時ホンダは<カブ>、スズキは<D・
フリー>、我々のは堅牢がウリの<トヨ
モーター>、、だがどれも耐久性乏しく、、
さよう 40cc 足らずでも機械のパワー、人力駆動用に作られた車体で長くは保ち堪えられない。 やがて各社オートバイへ向かい、乗り手
も否応なくゲンツキを卒業させられてしまった。 従ってこの画は文字通り<記念>写真。 所は多摩川丸子橋近くの川崎側、対岸の桜が
前記<直後>の証明。 父のイコンタ35(ノバーF3.5 f=45mm、プロンター付き)で撮った画、の意味でも私には希少価値。 ゲンツキは
いわば過渡現象、やむなく素朴短命ではあったが商売の効率を飛躍的に高め、以後父の急死までの数年間、息合った働き者コンビを演じる
上で象徴的な小道具となった。 もしビデオ的に人生を部分再生することが出来るとしたら、、まずあの<数年間>だな、私が観たいのは。■