ガス入り水に関する一考察の詳しい注



ビストロとレストラン
 もちろん法律でクラス分けが決まっているのではないと思うが、フランスの飲食店は、カフェ、ブラッセリー、ビストロ、レストランに分けられる。
 カフェは日本で言う喫茶店、ブラッセリーはスナック、居酒屋の類と思えば良い。問題はビストロとレストランの区別である。ともに、定食(ムニュ)の他に、アラカルトメニューからコース料理を選んでの食事が出来る。ビストロといえどもモンパルナスの「ラ・クーポール」のような堂々たる構えの有名店もある。

 ミシュランの星付きクラスの高級レストランというのは
@基本的にランチとディナー、それぞれワンテーブルは一日一組の客しかとらない。
Aテーブルの間が広く、サービスワゴンが通れる。
Bテーブルをすっぽり覆うテーブルクロスが掛けられている。
C葡萄のバッジのソムリエがいる。ま、これはビストロにもいる。
Dパン皿と容器入りのバターが用意され、パンは好みで随時サービスされる。
E料理の皿ごとに、ナイフとフォークが替えられる。
Fチーズとデザートはワゴンサービス。
G食事中どこかでシェフかおかみさんかフロアマネジャーが挨拶にくる。
Hさらにいうと、食前酒を飲みながらのメニュー選択と、デザートが終わってのコーヒー/コニャックは両方か、あるいはどちらかが別テーブル。
I最低一人は英語が話せるギャルソンがいる。
 この位の店でも、ワイン抜きで一人1万円くらい、これにアペリチフと、ソムリエに予算を言って選んで貰ったワイン代を含めてプラスだいたい5000円/人位で収まる。ミシュラン三ツ星といえども、普段節約すれば庶民が年に数回行くくらいの贅沢は出来る。ただし、このクラスだと子供は絶対に入れてくれない。犬は許される場合もある。

赤ワインのペリエ割り
 ボルドーやブルゴーニュの名品でもペリエでなら割ってがぶ飲みしてソムリエに睨まれない、というわけではない。酒が飲めない人が、一寸ワインを楽しみたい、という時のみ許される行為である。ワインの産地と同じ土地のガス入り水で割れ、という人もいる。


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