発達心理学
マーラーの分離個体化過程(改)
05/02/2005
更新
歳 | マーラー | エリクソン | 精神分析 | ||
0(出産) | 出産 | 全能的(自閉的) | |||
生後数週 | 自閉期 | 基本的信頼 |
口唇期 | 生理的過程が優勢 | <正常自閉> |
共生期 | 父に反応 母親の抱擁 母親への2者単一体 無差別微笑 |
<共生> 3ヶ月微笑(社会的微笑) スピッツ 全身間隔的感受性 基本的信頼 |
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5ヶ月 | 分離・個体化期 | <孵化> 選択的微笑(ボウルビィ) |
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知覚・認知の分化 母親を調べる手や目と探索 |
自己感、真の対象関係、外界における現実の認識と同時に起こる 自己と他者との分離をしっかり認識していく |
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8ヶ月 | 母親の照合 | <分化期> 人見知り(スピッツ) |
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9ヶ月 | 初めの標識→父・母 | 探索活動 |
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自律的自我装置が成熟し機能する <直立歩行> |
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12ヶ月 | 母親との特異的統合 | ||||
母からの身体的分離 <練習期> |
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14ヶ月 | |||||
言語(シンボル) 自己表現と対象表象の分離 分離不安 共感 人見知り再現 父は母へのアンビバレンツを解消する統合機能→社会へ 母は情緒的に有効・同一化されるとよい 競争 現実原則へ 喜びと分離不安 見捨てられ抑うつ |
家族への関心 達成不可の退行的空想→欲求不満と怒り |
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24ヶ月 | 自立性 VS 恥疑惑 |
肛門期 | |||
対象の統合(良い対象と悪い対象)―全体表象 自己主張 他の子どもへ関心 情緒的対照恒常性達成=よい母親象の内在化 不決断・欲情・強情 |
空想 現実検討 時間の概念 <個体化期> |
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36ヶ月 | 自主性 VS 罪悪感 |
男根期 (〜72ヶ月) |
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去勢不安 (女の子)男根願望→断念へ |
注、歳はおおよその数。
分離・個体化期:自己感、真の対象関係。外界における現実の認識と同時に起こる自己と他者との分離をしっかりと認識して行くこと。
分化期(6〜9ヶ月)、練習期(9〜14ヶ月)、再接近期(14〜24ヶ月)、固体の確立と情緒的対象恒常性(生後3年目)
精神分析:出産→口唇期→肛門期→男根期(エディプス期)→潜在期→性器期
青年期・思春期(第2の分離個体化期)
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前青春期・分化期 (小学5〜6年)(10〜12歳) |
非常に不安定・感傷的・反抗・甘え・恐れ・家族を失う恐れ・超能力・ 体がアンバランスに伸びる・内分泌・鬱動が起きる・汚い言葉・おてんば・攻撃的 自我とエスの不均衡。母と子の中間対象として、同性の友人との交流。 |
青春期前期・再接近期 (中学1〜3年)(12〜15歳) |
性欲動・第2次成長・自分を偉いと思って、仲間を作って離れていく・親はまともに受けとめ考えてやる 万能感・Conflict(友人・秘密・自分の世界を作る・不安(罪悪感)) 物理的には親と距離をおく。心理的には親に対して退行する。 依存と独立のアンビバレントの感情。 |
青春期中期・練習期 (高校1〜3年)(15〜18歳) |
父母より友人・落ちつく 心理的にも親と距離おく。そのときの孤独感などを補うために、友人との交流が多くなる。 理想自我を形成。同性の親にたいする反抗や批判。 |
青春期後期・個体化期 (大学1〜4年)(18〜22歳) |
異性。 親との一定の距離を保つようになる。 安定した自己評価が出来るようになる。 |
後青春期(大学以降) |
エス・自我・超自我とのバランスが取れるようになる。 親をいい面、悪い面の全体的な対象として見ることが出来るようになる。 |
分離・個体化とは親から、心理的・物理的に独立していくということである。 第1の分離に失敗すると、第2の分離に失敗する可能性が高い。 |
エリクソン
<8つの段階> |
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乳児期 生後1年間(口唇期) | 基本的信頼 VS 基本的不信 |
幼児期初期 〜36ヶ月 (肛門期) | 自立性 VS 恥疑惑 |
遊戯期 〜6歳 (男根期) | 自主性 VS 罪悪感 |
学童期 小学校時代(潜伏期) | 勤勉 VS 劣等感 |
青年期 性器期 | 同一性 VS 同一性混乱 |
前青年期 | 親密 VS 孤立 |
成人期(子育て期) | 生殖性 VS 停滞 |
老年期 | 統合 VS 絶望・嫌悪 |
無差別微笑(自然微笑)
周囲に関係なく微笑む。生理的なもの。
3ヶ月微笑(社会的微笑)
人間としても仲間意識。社会的反応。
例:あやされると微笑む。
選択的微笑
知らない人の前では微笑しなくなる。
知っている人と、そうでない人との区別がつく。
主として、自分の養育している人と、
そうでない人との区別。
人見知り
8ヶ月不安。選択的微笑での知っている人と、そうでない人との区別が強くなる。