バチカンの雨 (1968)

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ローマ、陽光の街、、は固定観念。 冬が雨季だった

か、石畳に飛沫を上げるほどの強い降り方。 さすが

泰然の聖職者も相合い傘で急ぎ足、、 背後の足場や

板塀、観光シーズン前の化粧直しだろうか。 基督教

は壮大な妄想の体系、というK教授説に賛成する私は

ここでは縁無き衆生だが、芸術的遺産の集積には圧倒

され、うーん、たしかに<壮大>だワ、、 わが国に

おける<宗教>が、結婚式や葬式、人生のイベントで

便宜的に用いられるお仕着せプログラムの役しかせず、

倫理観の骨格にはなってないのが情けない。 尤も昔、

イエズス会士はカトリック支配層の懺悔から得た情報

をローマ本山に伝え、会の発展に<活用>したそうな。

人間的合理性とはどうやら非倫理的なもの、のよう。■

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