トレド眺望 (1979)     2005©MoTak.

前回の「もうすぐ、、」は後の話、走行中はそんなこと

分からぬまま、トレドは前々回の<小父さん>同様「忽然、

出現」、おお、天然の要害! 深い崖を下り、上の画の

右端に見える石橋を渡って城門に辿り着く。 この眺め、

何百年来何も変わってないのだから、やはり文化が違う!

<変わらない>から懐かしい、安心、はパリやローマも。

引き比べ我が首都は<不安>のみ、確かあそこにあれが、、

おや?無い! 東洋のスイスだ、観光立国だ、と叫んだ

時期もあったが、もう誰も言わない。 鑑賞に値する国

ではない、という認識が行き渡ったようだ。 長らくの

土木バブル、鉄道や道路は発達させたが、国中無個性で

歴史を感じさせない街ばかり。 そうなったのは作った

人々の精神の表われ、即ち我々自身鑑賞に値しない人種

なのかも。 それ故の<Japan passing>、かも知れない。■

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