犬的生き方 (1988)

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名はボニー、この時7歳、偶々だが出産直後、

容色やや衰えてなお美犬。 '81年、予想外の

サーモ屋<卒業>が突然訪れ、次の人生計画

も未然、さて、何しよう? 初体験浮遊状態

、、という時、電柱の貼り紙で息子が貰って

来た雑種。 そのチビ公が思いがけなく私に

ヒントを授けてくれた。 軒下や庭先、どこ

でも身を置けばそこが即天国、余念無く骨や

棒切れをかじり、あるいは股間を舐めて清め、

じゃれる時は天真爛漫、吠えるべき時は殆ど

猛獣。 自らの境遇に満足し、目前の対象に

全力を捧げ、コダワリ一切無し。 実は私も

その流儀だった、のを思い起こさせてくれた。

この数年後の春、朝は元気一杯散歩したのに、

午後日向ぼっこのまま大往生、理想のPPK

で去った彼女、犬ながら百点満点の一生。■

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