親から子へ (1970) Copyright©2004MoTak. All rights reserved.   ■ホームページへ   ■<ギャラリー>へ

出迎える一見揉み手風は墓地管理人。 花や線香の店が門前に並ぶ我が国のそれとは異質の静寂。 双子と見える幼児も神妙。

若そうな母親、、美人さんに違いない、、は後ろ姿に勝手な想像を巡らす異教徒の不謹慎。 ご主人を亡くしたか、それとも

代参? いずれにせよ子供連れでお詣りしているところが大切。 何事も親の行為が手本、体で覚えさせ、習慣づけるに限る。

歩きつつ、墓を清めつつ、花を供えつつ、亡き人(人々?)がどんな良いことをしてくれたか、何が好きだったか、共にどう

楽しんだかなど話して聞かせる。 それは肉親だからこそ出来る<教育>、そうしてこそ一族の伝統は受け継がれる。 忘れ

られたくない、は誰しもの願いだが、子連れ墓参する人は多くない。 情愛薄き日本人、当今の険悪な世相が証明している、、■