食い初め ('06-6-12/Olympus C-2500L)

        060623©MoTak.  

カマキリを撮ったのは昨夏が初めて、楽しかった。

その画を花屋に見せたら、代わりに卵塊付きの枝

をくれた。 それをムクゲに取り付けたのが年末、

そして半年。 ある朝忽然、その木に無数の蚊?、、

は見間違い、目を凝らすと、おお、待望のベビー

カマキリたち。 体長僅か1cm、だがギョロ目

に鎌の一式完備、葉先から下界を見渡すポーズも

一匹前、中に早くも肉食の本性を発揮している奴

がいてビックリ。 いかに本能とは言え、栴檀は

双葉より、の健気さ、、比べて人間のダラシなさ。

 

食事の真似ごとをさせて大人たちがはしゃぐ通過儀礼<食い初め>は生後100日、そこから20年以上経って未だ親に食わせて貰うのが当今ザラ。

自立能力を植え付けるのが<教育>なら、パラサイトやヒキコモリは教育失敗の証し。 あんなのが生じる原因は思うに<親>、育て方も拙かった

ろう、そんな生き方を許していることも愚か、、極言するなら、<親が生きている>こと自体が宜しくないのだ、いなきゃ甘えようも無いのだから。

そう目論んで早々逝くことにしたわけじゃあるまいが、父の急死が私を成長させたことは確か、感謝と尊敬あるのみ、、と言う自分が未だ<生きて

いる>のは不本意、しかしこれも天命、、と自戒しつつ子や孫の<教育>を心がけて来たし、幸い我が良妻が賢母でもあったのでどうにか<完全な

失敗>はせずに済んだ。 親の存在すら知らずに始まり終わるカマ公の一生、哀れではあるが逞しく、長くはないけれども筋が通っていて爽やか。■

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