<U7>45年間 20120215©M0Tak.
同い年の我々夫婦、本年喜寿。 何が<喜>だ?
の本音は措いて坦々<終活>に励む所存。 その
手始めにピアノを処分、私には愛着心克服の試練。
何しろ長らく
ピアノ好き、<自分の>が持てたのは漸く33歳、ヤマハU7、チーク材の直線的な
造形、しかも象牙鍵盤、見て美しく触って心躍る
逸品、一目惚れ。 これで
ラグタイムが弾けたら、、の夢は60歳で出会った
<PC+フォトショップ>に時間と精力を捧げることになってついに夢のまま。
尤も
ピアノコーダー併用でジョプリンの自作自演もナマで聴けたし、友人たちをも楽しませたので
擬似的には目的を果たした、、 と満足して来た
が、生憎U7へ信号を送るテープデッキに不調発生、メーカーに部品も無く、、あとは(勿論それが本来の姿)人間が、私が、弾くほか無かろう、、
に老い先短く練習の余裕なし、今や<無用の長物>。 譲りたいのに子孫どもは電子楽器派、引き受けない、で<処分>へ。 想えば戦時中にも
拘らず、たださえ手狭な家に特注的小型のグランドピアノを押し込み、姉や私にピアノを習わせた父、、自ら弾く気は全く無かったが、聴くのは
本当に好きだった。 我がU7の自動演奏も、その脇に据えた仏壇の中で一緒に楽しんでくれていたに違いない。 一方、友人たちはみな境遇が
変わって縁が失せ、私自身も老化現象耳鳴り止まず、ガーシュインやラフマニノフ、大家渾身の(当然大音量)演奏を受け止めるにはもう体力が、、
これぞ<一つの時代の終わり>。 様相は些か異なれど<無意識的に父をコピーしていた自分>にも気付き、老後を悠然読書で、と願いつつ結局
果たし得ず逝った父の轍は踏むまい、が私の<差別化>方針、、ブックオフなら@105円、<資源ゴミ>で処分容易、故障なし、練習不要。■
★独鴉風に舞う
('12-1-12 / Lumix FZ28) ゴミ漁りは仮、飛翔こそ本来の姿、の迫力★ ■<ホーム>へ ■<ギャラリー>へ