男いずこ(1968) 2006©MoTak. ■ホームへ ■<ギャラリー>へ

ポンペイ遺跡、案内人が勿体ぶって鉄扉の錠前を外し、こんな画を

見せた。 早口のイタリヤ英語で聴き取れなかったが、巨根を秤る

とは寓話的、意味ご存知の方、ご教示下され。 火山灰の熱で彩色

は飛んだ筈、後世の戯作?偽作? それはともかく、昔は男らしい

オトコ、いましたな。 たまたま公開中の映画 <Good Night, and

good luck> はマッカーシーと戦った<放送ジャーナリズムの父>

エド・マローの物語。 TBSのCBSドキュメントが彼の特集を

放映したが、特に印象深かったのは '58年報道人集会でのスピーチ。

彼の持ち番組が打ち切りにされた失望を込め、「TVは現実の世界

から隔絶しつつあり、いずれ、<今>を楽しめ、だけのTVになる。

人々は厳しい現実から目を背けるようになって、大きな代償を払う

ことに、、」と。 的中! 半世紀後の我が国は低質な笑いや拝金

主義に覆われ、みな自己保身に走り、、オトコの値打ちは下がって、

秤にもかからない。 大陸や半島の皆さんご心配無く、<軍国化>

など我々にはもう出来やしませんから。 しかし、戦うべき時にも

戦わない、では good luck 授かるまい。 オトコは戦わにゃ!■