影の季節  (1973)

マンハッタン島先端、彼方に立つは

ご存知<自由の女神>。 撮るなら

後光が差すように、、など夢想した

が仕事ついでの<通りがかりカメラ

マン>には叶えられず、リバティ島

へ渡る余裕はさらに無い。 しかも

レンズは35ミリ1本、、やむなく

柵に足をかけ、目一杯背伸びして、、

というこの画を突然思い出したのも、

昨日の大雨台風がもたらした急な気温低下ゆえ。 扇風機を格納した手を洗うついで、便座ヒーターをONにしてホッとする様変わり。

いつまで続く?と案じられた炎暑もたちまち忘却の彼方、だから人間はかなりの苦難にも耐えられるのだな、と納得したり。 夕陽を

前に佇む画中の人たちにも七転八倒の日々があったに違いない。 人生はそんなことの繰り返し、時には振り返って味わうことも必要。

自分がどこから出発したか、どこを目指し、どんな影を引いて歩いて来たか、、黙って眼を据え、想いに耽る姿が似合う季節、、秋。■

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