ランドマーク (1968) 2006©MoTak.    ■ホームページへ     ■<ギャラリー>へ

冬の東京、青空の下遙かに真っ白な富士山が、、見えてアタリマエ、はそこに生まれた者の深層に刻まれた認識。

海に面した大都会で山が見られるのは珍しい、が国際的認識。 初めてのパリで行く手の青空に、純白のサクレ

クール寺院が浮かび上がった時はその虚を衝かれ、一種の既視感を味わった。 エッフェル塔に劣らず文字通り

のランドマーク、地理的に方角を示すのみならず、それを見ながら育った者の心に焼き付いて、大袈裟に言えば

人生の方向をすら決定したかも知れない、、富士山また然り。 だが悲しむべし、かつてはそれを霊峰と崇めた

日本人、今はそこにゴミを散らして平然。 失われた<心>が蘇ることはもはやあるまい、国家衰亡やむなし。■