岸田蓁先生 (1955)
写真の原点はモノクロ、いずれそこに戻る日もあろうが、まずは
古いネガの整理を、と作業開始、、したものの、どれも懐かしく、
たちまち中断、PCだとどう映るかな? で道草。 これは茶道
江戸千家渭白流の再興者第六代川上渭白、号は静泉、JIS第二
水準文字の解説に<読み:シン コード686D 用例:岸田劉生の妻・
蓁(しげる)>とある人。 日本画鏑木清方に師事、やがて絵の
縁で結婚、劉生描く<画家の妻>となり、<麗子像>の麗子氏を
生み、、は資料的事実。 僅か3年間弟子にして頂いただけの私
には、ひたすら愉快かつ寛大な師匠だった。 稽古中「婆さんや、
羊羹は厚めに、、」と落語調で注文を付けると平然「はいはい」、
ほかの弟子たちのより倍も厚く切って下さる。 濃茶は胃に悪い、
お薄専門で、という我が儘も許して下さったり、、 忘れがたい。
明治25年生、この時63歳。 今それより年上になって思うに
オレは依然ガキ、こういう風格には、、 その違いに愕然、悄然。
琥珀色ヘキサーF2.8コニカSU、富士ネオパンSSS、、も今は昔。
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