巨石文明? ('06-5-15/Olympus C-755)

2006©MoTak. ■ホーム ■<ギャラリー>

珍しく晴れた日、渋谷駅東横線1番ホームで

今頃気付いた、こんな近くに六本木ヒルズ!

陳腐な構図だが敢えて撮ったのは往年の西部

喜劇映画<腰抜け二丁拳銃>の歌<ボタンと

リボン>を想い出したから。 ♪俺をこんな

野っ原に埋めるなよ、都会へ連れ帰ってくれ

Take me where the cement grows♪ 当時は

どこも焼け跡、これほどに cement が grow

した街など想像もつかなかった。 哀しいが、

その期に及んで初めてワカルもの、それまで

は決してワカラナイのが人間、、それを昨年

70歳になって痛感した。 60代は未だ心身に衰え無く、諸々の責任からは開放され時間には恵まれ、懐も暖かく、友人たちとの交流も盛大、

おお、楽しき<老春>。 が70台に入ると一転、アチコチの傷みが浮上し、食べ物や行動が限られ話題は専ら<健康>、やがて誰かは車椅子、

誰かは入院、久しぶりの便りは訃報、一族や友人と顔を合わせるのは主に葬儀の席、、やたら悲しい、と瀬戸内寂聴が言う<様変わり>、私も

この1年タップリ味わった。 現代的巨石文明もいずれ維持すら不如意、、荒廃した都会は cement の grave、、で初めてワカル、哀しい街。■