求めよ、さらば、、 (1979)

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その時は知らなかったが、4半世紀後NHKTVの

特集番組で、その天井の<鍾乳石>が僅か7種類の

基本パーツの色々な組み合わせで作られていたこと、

など知り、改めて感心した。 壁ビッシリの透かし

彫りやアラベスク(を背に立っているのは我が母)

も、当時イベリア半島まで進出しこの宮殿も建てた

イスラム人たちが、砂漠では望めぬ<装飾の楽しみ>

を盛大に埋め合わせた結果だという。 当然<水>にも強く執着し、源流からの6kmを落差僅か20mで引き込んで噴き上げさせたり(右:

ヘネラリーフェ離宮の噴水)、その技術であの荒野を潤し農地に変えた、とも。 無い物ねだりは人間の常、それがブランド物志向などの形

では哀しいが、求める心無しには進歩や貢献が生じないのも事実。 例えば戦後の飢餓感が力に転じて経済成長の<光>を捉えさせ、そこに

生まれた飽食世代が<影>を招く。 恵まれているとは意識せず、当然感謝も無く、何を求めるべきか知らず、口半開き目は虚ろ、若いのに

脳や筋肉が廃用萎縮した人だらけ、、 何故こんな国になった? 長らく家庭、学校、組織、あらゆる段階の<教育>で<真善美の追求>を

欠いていたから、だろう。 損得に敏いばかりで品性低劣を極める世代を作り出した戦後教育、、と分かっていて改められない日本、ああ、、■

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